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バブのイギリス前世 ②

2016.12.13.21:06

「バブのイギリス前世 ①」の続きです。

王家の谷で眠っていたバブミイラは18世紀に盗掘されて売り出され、珍奇な物を集めているイギリス人貴族に買われてしまいました……


フヒヒ、これは自慢できるわい!

イギリス人貴族は喜び勇んでロンドンの屋敷にバブミイラを持ち帰りました。
盛大なお披露目パーティーを開催して、集まる人たちをアッと驚かせてやるつもりです。
そのためにはバブミイラを立てて置けるような、派手な観音開きの棺を特注するほどの凝りようです。
誰も持っていない珍奇な物や最新流行の新奇なものがあると聞けば、世界中何処にでも買い付けに行き、レア度と値段を競っていましたが、バブミイラは見た目のインパクトも抜群です。

さあ、いよいよお披露目パーティー当日です。
エジプト風のしつらえを整え、エジプト風の料理で客人を驚かせます。
食事も済んでお酒が回って来た頃、恭しくバブミイラが安置されている部屋へ移動します。
神殿風の飾り付けが施され、エキゾチックなムード満点。
そこに一際目を引くのが、観音開きの立派な棺。
何やら日本の仏壇や厨子を思わせるような雰囲気ですが、葬礼…ではなく壮麗に飾られています。

いよっ、待ってました~!

客人が早く見せろと騒ぎ立てます。
バブミイラのご開帳~~!

ファンファーレと共に特注の棺が開かれました。

おおっ…!!

どよめく観客たち。
イギリス人貴族は客人の度肝を抜くことが出来て大満足です。

おお、皆がバブを見て驚いている…!

バブミイラも三千年ぶりに注目を浴びてまんざらでもありません。
イギリス人貴族と共に、客たちを圧倒する日が続き、それなりに楽しそうです。

ウフフ、チヤホヤされるのって気持ちいいなあ。

ところが、そんな幸せは長く続きませんでした。
客人たちはミイラに飽きてきたのです。

またミイラ? もう飽きちゃった。
これからの時代はオートマタ、自動人形だよ。
ドイツのカッコウ時計も面白いね。
動かない物をただ並べるだけなんて時代遅れだよ。

客人にけなされ、バブミイラを買ったイギリス人貴族は悔しくてたまりません。

ぐぬぬ…! もっと面白い物を買ってやるぞ!

狂気じみた猛烈な獲得競争が猛スピードで進行している時代で、フランスとは百年戦争の真っ只中。
とにかく他人よりも抜きん出て、他人よりも多く獲得することだけが全てでした。

バブミイラは忘れ去られてしまいます。
貴族の屋敷の片隅で、またひっそりと眠りにつくのでした…。

「バブのイギリス前世 ③」に続く


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comment

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ううう・・・

2016.12.14.05:23

可哀想なバブミイラ・・・(泣




ははh!
(あ、つい、本音が)

Re: ううう・・・

2016.12.14.06:10

この後、更なる悲劇が…
プロフィール

あやにゃん

Author:あやにゃん
成人期 4 賢者
バブちゃん(夫)
成人期 3 王
ルル(光の犬)のこと書きます。たまにルルも原稿を執筆します。

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