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ルルの夏休み12 新日本海フェリーは強いです

2019.08.20.05:21

11 登別温泉~苫小牧の続きですよ

新千歳空港を出ると、辺りは真っ暗だったです。
街灯が極端に少ないです……というか、無いです。
町の灯りも民家の灯りも見えませんよ。
ひたすら真っ暗です。

うわっ!どこが道路でどこが道路じゃないのか、分からん!
道が広過ぎて、路肩も広過ぎて、中央線もどれか分からん!
うわーーん!怖いよーーー!((((;゚Д゚)))))))


父ちゃんは叫びながら運転しているです。
人間は夜目が効かないから大変ですね。
仕方がありませんから、雪が積もった時用の路肩を示す表示を頼りにノロノロ進んだですよ。
ノロノロ運転でも、誰も煽ってきません。
ぼくたち以外に誰も居ないからですよ。
道路の外は、林とか藪のような原野……と思われる漆黒の闇です。
夜行性の野生動物が飛び出して来そうです。
まさに、試される大地 北海道ですね。
昼間はあんなに長閑でステキな眺めだったですが……日が暮れた途端、野生の王国になったです。

苫小牧の街に出た時は、民家の灯りが見えて少しだけホッとしたですが……
道路が広過ぎて、油断している地元の人がフラフラと車道の真ん中を歩いているです!
しかも、街灯も何も無い真っ暗な車道です!

ギャーー!人が居るーー!
なんでこんなとこ歩いとんねん!
怖いよーー!


新千歳空港から苫小牧東フェリーターミナルに辿り着くまでのおよそ30分間、父ちゃんと母ちゃんは北海道の真の姿を垣間見て恐怖に打ち震えていたですよ。


苫小牧東港に到着したですよ。
今夜、この「すいせん号」に乗って帰るです。

大きなフェリーです!


では、ここまでのGPSの記録を見てみるですよ。

ぼくたち東北の真ん中を縦断したですね。
陸路海路で色分けしてみるです。

滋賀県南部→新名神高速で名古屋港へ→太平洋フェリーで仙台港へ→東北道を北上して弘前→青森→津軽海峡フェリーで函館へ→洞爺湖→室蘭(地球岬)→登別→苫小牧(今ここ!)

北海道をたくさん走行した気がするですが、地図で見ると、北海道のうちのほんのちょっぴりしか走ってないですね。
北海道はとてつもなく広いですね。


津軽海峡フェリーだけは、母ちゃんも一緒に車に乗ったまま乗船・下船できたですが、来た時の太平洋フェリーと、今から乗る新日本海フェリーは、車に乗ったまま乗船・下船できるのは運転手だけですよ。
それで、母ちゃんは大量の荷物を持って、歩いてフェリーターミナルで乗船手続きをするです。
手続きと言っても、母ちゃんはネットで予約していたですから、二次元コードをプリントしておいた紙を見せるだけです。
機械にピッ!と読み込ませたらチェックイン完了です。
とても簡単ですよ。

フェリーの待合室は、地方都市の新幹線の待合室のような雰囲気ですよ。
赤ちゃんからお年寄りまで幅広い年齢層の、大勢のお客さんがいるですから、写真撮影は遠慮しておいたです。

台風で後の便が欠航になることが既に決まっているですから、キャンセル待ちをしている人もいたですよ。
みんな乗れるといいなあと思うです。
あと、ライダーのお客さんが大勢いたです。
北海道をバイクで走るのは気持ちが良いのでしょうね。
長袖長ズボンの強そうな服装で、髪がペタンコになっていて、ゴツいブーツを履いているですから、ライダーの人はすぐに分かるです。
みんなそれぞれ、思い思いの旅をしてきたですね。


一方、車の中で乗船待機していた父ちゃんは……
係の人たちが修羅場になっているのを目撃していたです。

「今日はバイク多いぞーー!!」
「ええっ、あれ全部載せるの?!」
「こっちにもバイクあるぞーー!!」
「バイク載せるだけで日付変わりそう!」


船体が揺れると、二輪車は船内で転けるです。
そしたら将棋倒しになって、大変なことになるです。
特に今日は台風ですから、普段より多めに揺れることが予想されるです。
バイクが倒れないよう、傷付けないよう、慎重且つ迅速に繋留しなければならないです。
一人でも多くのお客さんを乗船させるために、係の人は凄まじい勢いで立ち働いているですよ。

父ちゃんも係の人に誘導されて乗船したです。
でも、父ちゃんの車は小さく見える割に車幅が広いですから、ちょっと苦労したようです。

「うわっ、この車思ったより車幅広い!」
( ;´・ω・`)
「こっち線踏んでる!」
(えっ……)
「こっちも線踏んでる!」
(どうするのかな……)
「仕方ない、このまま載せよう!」
(ええーっ!)
「はい、バックしてこの坂下りてー!」
(うそーん!)((((;゚Д゚)))))))
「ここで右にハンドル切ってー!」
(ひええーー!)(@_@)
「はい、ハンドル戻してー!」
(ギャーー!)(;ω;)
「ストップ!オッケーでーす!」

(……ちゃんと停められた!?バブちゃん天才!!)

父ちゃんは3人がかりで誘導してもらって駐車できたですよ。

係の人たちの素晴らしい誘導と迅速な繋留作業のおかげで、フェリーは定刻通り23時30分に出航したです。
苫小牧東フェリーターミナルの皆さん、ありがとうです!


今回予約した船室は安いビジネスホテルみたいな感じです。
安い部屋ですからね、窓から海は見えないです。
吹き抜けを挟んで、向かいの船室の窓が見えるだけです。
お風呂は付いてませんが、洗面所とトイレはあるです。
ベッドはちょっと小さめで固いですが、父ちゃんと母ちゃんはそれほど背が高くないので気になりませんよ。
夜遅い便ですから、まずはお風呂に入りに行くです。

女性用大浴場の脱衣所の様子ですよ。

洗面所が4個、ドライヤーコーナーに備え付けのドライヤーが3台、100円戻って来るタイプのコインロッカーが30個ぐらい、100円で動くマッサージチェアもあるです。
写真には写ってないですが、ベビーベッドもあるですよ。

浴室内はシャワーが12本、浴槽は二つに別れていて、それぞれジェットバスが二本出ているですから、合計4本のジェットバスですね。
さらに、露天風呂とサウナもあるです。
男性用大浴場も全く同じ構造になっているようです。

父ちゃんと母ちゃんは朝から登別温泉に入っていたですが、今度はジェットバスと露天風呂を楽しんだですよ。
露天風呂の外の景色は真っ暗闇だったですが、波の音と潮風は楽しめたです。


新日本海フェリーの「すいせん」は、高速船ですよ。

時速50kmほどの速度で航行しているです。
今日は台風を避けるために時間をかけるですが、普段なら苫小牧から敦賀まで21時間ほどで航行するです。

名古屋から仙台まで乗った太平洋フェリーの「きそ」は、時速35kmほどの速度だったです。
名古屋から仙台まで20時間以上かかったですから、新日本海フェリーがかなり速いということが分かるですね。

この速さのため、長距離トラックの運転手さんも大勢乗っているです。
運送会社が契約しているドライバー専用の部屋と専用ラウンジがあるみたいです。
(一般のお客さんは立ち入り禁止です)
通販大好きな父ちゃんは、長距離トラックの運転手さんに間接的にお世話になっているですね。
お仕事ご苦労様です。


夜の間じゅう、船はほとんど揺れてなかったような気がするです。
元々乗り物に強くない母ちゃんは、念のために酔い止め薬を出航直前に飲んでいたですが、追加で飲む必要は無かったです。
父ちゃんも母ちゃんもぐっすり寝てたです。

この「すいせん」は揺れにくい設計になってるみたいです。
穏やかな太平洋の方が、大きなうねりを感じる揺れ方をしていたです。
それに比べたら、揺れてないのと同じようなものですね。

オープンデッキに出てみたです。
とても良いお天気です!

これで本当に台風が来ているですか?
信じられませんよ。

北行きの姉妹船とすれ違うです!

面白いです!

どちらも高速船ですからね、あっという間に遠ざかるですよ。
波しぶきも大きいですね。

見えなくなるまで見送るですよ。


この日本海の航路は古代からあるですね。
若狭湾で荷物を陸揚げして琵琶湖まで運び、そこからまた船で淀川を下って難波津に運んだです。
ぼく滋賀に住んでいるですから、東北や北海道は遠い遠い地の果てで、縁もゆかりも無いと思い込んでいたです。
でも、それは無知だったですね。

江戸時代の北前船なんて、遠いのに大変だなあと思っていたですが、全く違うです。
そりゃあ、船の性能は現代と違うですが、陸を歩いて移動するより何倍も速く、ものすごく楽に、大量の荷物を運べるです。
日本は古代からずっと海洋国家なのだということも、こうして日本海航路を実際に航海してみて、実感として理解できたです。

今回、三つのフェリー会社の船に乗船してみて良かったなあと思うです。
日本という国についての理解が、以前よりもほんの少しだけですが、深まったと思うです。


苫小牧を出航して16時間ほど経ったです。

能登半島に到達したですよ。
本来ならここから敦賀港に向かうところですが、台風が過ぎるのを若狭湾で待つということで、予定より敦賀港入港を9時間遅らせるです。
つまり、ぼくたちはフェリーでもう一晩寝るですよ。

さすがにヒマですが、自由参加のビンゴ大会があったです。
母ちゃん、リーチですね!


でも……当たらなかったですよ。
小さな子どものお客さんがたくさん当たっていたです。
だから……良かったです!
ほら、参加賞のポケットティッシュですよ!


フェリー内を探検したら、ルームランナー3台とエアロバイク2台、卓球台が1台ある小さなジムがあったです。
父ちゃん、母ちゃん、さすがに運動不足ですよ!
歩くとか自転車を漕ぐとかしたらどうですか?

えーー、しんどいのはイヤーー
なんでわざわざしんどい思いせんとアカンのー?

父ちゃんと母ちゃんはトドかアザラシみたいにゴロゴロしているです。
父ちゃんはまだ痩せてるからいいとして、母ちゃんはぽっちゃりを通り越しているですよ。
前から見ても横から見ても同じ太さです。

じゃあ、お風呂にでも入って来ようかな。
バブも~

父ちゃんと母ちゃんは何度も大浴場に通って、露天風呂に入ってたです。
というのも、風速35mでオープンデッキが閉鎖されてしまったからです。
それで、外気に触れられるのが露天風呂だけになったです。
父ちゃんと母ちゃんはそれぞれ、「おおー、これが風速35mかー!」と、台風を体験しに行くというアホなことをやってるです。

でも、船内の娯楽がお風呂と食事しか無いですよ。
それに、、、父ちゃんと母ちゃんと同じことを考える人が大勢いたです。
大浴場は空いてるのに、露天風呂だけ全裸の人でぎっしりというカオスな状況になっていたです!


新日本海フェリーのレストランは、学生食堂のような雰囲気です。
並んでいるお皿から好きなのを取って会計するシステムですよ。

ザンギ丼(味噌汁、漬物付き)とポテトサラダを食べたです。

別の時間には、ホッケを食べたです。
肉厚でふわふわの、大きなホッケだったです。
海無し県の滋賀ではお目にかかれない上物です!
ぼく生身の犬時代は秋刀魚と鮭が好物だったですが、海辺に住んでいたとしたら、きっとホッケも好きになったですよ。
海には美味しいお魚がたくさん住んでいるですね!

他にも、カップラーメンの自販機や、ホカホカの焼きおにぎりやたこ焼きの自販機もあったです。
給湯コーナーで湯沸かしポットを使って自分でお湯を沸かすことも出来るですから、持ち込んだカップ麺を作ってる人も大勢いたです。

売店もあるですよ。
お菓子やおつまみが多いですね。
あとは、酔い止めの薬も売ってるですよ。
万が一酔ってしまった時も安心ですね。
でも、売店が開いてる時間が短いですからね、開店時間の確認は大切ですよ。

フェリーの旅も面白いものですね。
陸から離れている間はネットも携帯も繋がりませんからね、思索に耽るとか原稿を書くなんて作業にはもってこいです。


フェリーでの2泊目ですよ。
台風が中国地方の日本海に抜けたと放送があったです。
つまり、陸では台風が去ったですが、ぼくたちのいる日本海に近付いてきたですよ。
狭い敦賀湾では高波になるですからね、広い若狭湾内に留まって台風をやり過ごすわけですね。

でも、船は揺れないですよ。
新日本海フェリーは強いですね!
父ちゃんと母ちゃんがぐっすりと眠っている間中、フェリーはこんな風に若狭湾内をぐるぐる動いていたですよ。

フェリー乗組員の皆さん、不眠不休の航行ありがとうです!
おかげで快適に過ごせたですよ。


台風は去ったです。
ぼくたち4時半に起きて下船準備を始めていたですよ。
5時半頃に「下船準備をしてください」という放送があったです。
ぼくたちが泊まった部屋には外が見える窓がありませんからね、ロビーに出てみたです。
外は雨模様ですが、もう敦賀港が目の前です。

いよいよ下船ですね。
雨ですから、今日は特別に全員車に乗って下船することになったですよ。
雨の中、係の人が誘導してくれるです。

新日本海フェリーさん、お世話になったです。
ありがとうですよ。


敦賀港からは、父ちゃんの実家が近いですよ。
車でだいたい1時間ぐらいですね。
途中、滋賀県高島市マキノ町のメタセコイア並木を通るです。
さすがに台風の直後は誰も居ませんね。

インスタ映えスポットらしく、普段は車が多いそうです。


父ちゃんの実家に着いたら、栗坊が待っていたですよ。

ぼくに喧嘩を売ってるですか?


少し休んでお土産を置いたら、自宅に帰るですよ。
滋賀のインスタ映えスポットの白髭神社前を通るルートです。

白髭神社前はよく渋滞するですが、滋賀は琵琶湖が真ん中にあるですからね、これしか道がありません。

でも大丈夫です。
今日は台風の直後ですからね、道が空いててラッキーだったですよ。


とうとうお家に帰ってきたですよ。
ぐるっと北日本を回ったですね。

ぼくフェリーの旅は面白かったなあと思うですよ。
また乗りたいですね!

ぼくたちの夏休みの旅はこれでおしまいです。
みなさん、読んでくださって、応援してくださって、ありがとうです。

それではまたね!(光のルル)

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comment

Secret

読みながら旅する気分w

2019.08.20.07:46

ルル君丁寧なリポートありがとう。

あやにゃんさんの旅路は私が過去に訪れた場所が多くて
懐かしい気持ちになりました。

しかも未来→過去へと時代を遡るような経路をたどっていました。
未来→仙台(今年10月半ばに旅行予定)
過去→数年前に青森旅行(弘前城・ねぶたの家ワ・ラッセ等)
遠い過去→中学1年生の頃家族で洞爺湖・登別
等、他にもいくつか思い出がありました。
バブさんもリフレッシュ出来たようでなによりですねv

このリポートを読むとお腹がすくのが玉にキズですよw

ひろさんも

2019.08.20.08:54

同じ場所に行ったですね。
人によって定義と感覚は違うですから
(訪れた時期も違うし)
今回の記事を見てひろさんが懐かしく思ったり、
違う印象で何か新しい発見があったとしたら
ぼく書いて良かったなあと思うですよ。

ひろさんがこれから訪れる仙台については
ぼくちょっと通っただけなので記事が少ないですが
仙台はいつかじっくり見物したいなあと思ったです。
とても良いところだったですよ!

あとね、仙台は美味しいものがたくさんです!
ずんだ餅と牛タンはもちろんですが、
しそ巻きを気に入ったです。
くるみ入り甘味噌を青しその葉でくるりと巻いて
からりと素揚げしてある宮城の郷土料理で
ご飯に合うです!もっと買えば良かったです。

旅は良いよね!

2019.08.20.22:39

旅の記事は何時もよりルルちゃんが笑ってる気がしたよ
旅は良いよね!日本っていろんな景色があるってすごく感動
する。

又私も走りたくなったよ!ありがとう感謝ね!

ライダーの皆さんは

2019.08.20.22:49

強そうで楽しそうでカッコイイなあと思うですよ。
仙台多賀城のビジネスホテルで
一人旅してる最中のライダーのおじさんに会ったです。
45日の長期休暇を取って、気ままにぶらりと
北日本一周した帰り道だと聞いたです。
大阪の家には奥さんと娘夫婦と孫がいるよwって
いい笑顔で笑ってたです。
ライダーの皆さんは風のように自由ですね。
プロフィール

あやにゃん

Author:あやにゃん
成人期 4 賢者
バブちゃん(夫)
成人期 3 王
ルル(光の犬)のこと書きます。たまにルルも原稿を執筆します。

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