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ウツは甘え

2019.04.08.06:26

ウツは甘えだと言える面もあります。
元ウツ病患者の私は、自分を振り返ってみてそう思います。
他の人はまた違うかもしれません。


短大を休学するまでに至ったときは、常に自己否定と自罰的な考えに支配されていて、「生まれてすみません」「消えてなくなりたい」と小さくなって震えて過ごしているような状態でした。
平常時でも常に、自分が居なくなることが一番良いと思い込んでいたときです。

生きていることがそもそもの間違いだと思い込んでいるので、将来についても悲観的な見方しか出来ませんでした。
ものごとの悪い面を重大に感じ、良い面は無視してしまいます。

この認知の歪みは、ウツ病の症状だと思います。
事実とは異なる妄想ですが、説得不能です。

ネガティブなデモデモダッテを繰り返し続けているので、周りの人たちも疲弊します。
それで「ほらね、やっぱり私が居るとみんなに迷惑でしょ」「だから私なんか居ない方がいいんだよね」と、妄想を肯定する側に落ち着いてしまいます。
周りの人にウザがられる言動をしているくせに、ウザがられたことを妄想の言い訳に利用するのです。

どないせえっちゅうねん!
ですよね。

自己否定だけの状態で、この時は薬と監視が必要でした。
表情も感情表現も乏しいので、かなりおとなしく落ち込んでいるように見えます。
病人なんだろうなと見た目でも分かる感じです。


カウンセリングと薬物療法が始まると、平常時の「死にたい」妄想が少し和らいで、「生まれて来てしまった以上、生きてる意味があるのかもしれない」と、ほんの少しだけ自己肯定が出てきました。

すると、周りの人に対して幼児的な試し行為をやらかし始めました。
自己否定をしながらも、好かれたいからです。
好かれたいということは、生きていたいということでもあります。

ぶっちゃけ母に好かれたいだけなのですが、母は無理っぽいとか、母だけでは足りないとかで、周りの人にどう思われるかを異常に気にしました。
母とか、周りの人に見捨てられるのが怖くなります。
でも、まだ自己否定する癖も抜けていません。
自己肯定よりも自己否定の方が多い状態。

少しだけ自己肯定が出てきた分、ウツ病としては進歩なのですが、周りの人からすると、ウザさ百倍です。

私は本当に居てもいいのか?
こんな不甲斐ない私でも好きでいてくれるのか?
見捨てられたらどうしよう!
怖くて不安でたまりません。
母や友達が他の人と親しげにしていると無視されているようで腹立たしく悲しくなりました。

かなりウザいです。
幼児期にたっぷりと無条件の愛情を注いでもらっているとこういうことはあまり起きないと思うのですが、「自己肯定」が「愛情」を求めて暴れました。

突き詰めると「生きていたい」ってことです。
でも、はっきりと「生きていたい」と思えるほどでもないので、これを言語化出来ません。
ただひたすらウザい言動を繰り返すだけw

本物の乳幼児が泣いて甘えているのなら可愛げがありますが、19歳の女が屁理屈こねながらいじけているので、ここで他人とぶつかったりします。
この時、衝動的に自殺とか自傷をやらかします。

ウツ病の回復期が危ないと言われるのは、これもあります。
愛情に飢えて理性がぶっ飛び、無茶をやらかす。
周りをウザがらせ、キレられると逆ギレ。

幼児が「ねぇねぇ、お母さん、見て!見て!」ってやりますよね。
無自覚にそういうことをやるんです。
せっかく出来た友達からも、「あの子はいつも自分が中心に居たがって鬱陶しい」と嫌われるとか、キレられるとかします。
このあたりでも「ウツなんて甘えでしょ!」と言われます。
そう言われても仕方がありません。
構ってちゃんを盛大に拗らせている状態なので。

「ねぇねぇ、見て見て!」「はいはい♪」ってのは、大抵は親とか養育者なんかと幼児期までに経験しているのですが、私には幼児期までにそのような体験が不足していたようで、やらかしました。

自己肯定感が増し、愛情を求めることが出来るようになったということで回復期に入ったと言えますが、家族や周囲の人にとっては、言動が激しくなったり、気分の抑揚を表現するようになった分、かなり悪化したように見えます。

「これでも治りかけているんですよ」
「普通の人はこういう経過を辿るものです」
と説明されても、どう見ても酷くなっているようにしか思えず納得出来ないので、ここで医療介入を信用出来なくなることもあります。
母は治療に不快感を示していました。

休学した当初、母は私の自殺未遂とウツ病を周りに言い触らし、「娘が精神病になった可哀想な母親」としてチヤホヤされていました。
なので、「途中で治療をやめさせた」という悪評が立つと不味いわけで、治療を続けられました。
これはラッキーだとしか思えません。

ウツ病の回復期は、患者とそれを支える人にとっては災難というか試練となります。

「こんな私だけど、見捨てないよね?」
と甘えているのですが、かなり伝わりにくい甘え方です。
だから病気なんですが……


ここを乗り越えて自己肯定感を育てて、平常時の気分が「死ぬまでの間は生きていてもいいかな」ぐらいになった頃、薬は必要なくなっていました。

薬とカウンセリングは万能ではありません。
自分で治ろうとする意志と意欲とそれに伴う行動が無いと無理です。
薬とカウンセリングは補助に過ぎません。

したがって、私はこういうことをやりました。
自分なりに模索した結果です。

好きなこと、心地よいと思うこと、得意なことを探す。
2人以上の他人から褒められた部分を自分の長所としてカウントする。
何かを丁寧に扱い、宝物を作る。
長く使えるものを自分だけのものとして大切にする。

こんなことを少しずつやってみて、「『自殺を延期する』と決める」とか、自分なりに気持ちに折り合いをつけながら工夫出来るようになってきました。

運動が好きだったら、もっと良かったと思います。
体を使うことで程よく疲れて夜眠れるし、意識しなくても呼吸が深くできます。
弟が友達と夜に体育館を借りてバスケットボールをして遊んでいたので、たまにそれに混ぜてもらう程度の運動しかしてませんでした。
弟に引っ張られて行ってみただけなんですが。
運動は相変わらず苦手だったけど、体を動かすのは悪くないと気付きました。

復学後にアルバイトをして万年筆を買いました。
スイス製で、当時3万円でした。
学生が持つには高価で分不相応でしたが、これを大切に使い続けてみようと考えたのです。
青い軸に金の縁取り、金のペン先で、綺麗だなと思って買いました。
自分一人だけで選んだ、初めての高価な物でした。
自分で自分を甘やかすことをやってみたのです。

この万年筆、20年以上経った今も使い続けています。

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comment

Secret

大変だね

2019.04.08.10:57

心の軌跡を読ませてもらって非常に勉強になる。
一つ気づいたことはウツの人は
単純なことを複雑化する傾向がある
ってこと。

実はアタシの家族の
父、弟、妹がウツです。
皆、頭が単純なのにというか単純だからというか
物事を単純化することが出来ずに
複雑化する傾向があります。

不必要なことをいろいろ考えてしまう。
その原因として「親にそのように育てられたから」とは言えないんです。
何故なら5人兄弟のうちウツは二人で、残りの三人はウツにはならないから。残りの三人(アタシを含む)も頭が単純ですが、単純な思考と行動をするだけで物事を複雑化はしません。
だから素質が良いってことでもなくて、ただ単に「徹頭徹尾単純である」ってだけですがw

また、不必要なことばかり考える人が全員ウツになるわけでもないです。ウツになるほど物事を考える能力の無い人はウツにはならないように見えるので(義母と私の友人達多数)ウツの原因はそれこそ単純では無いってことでしょうね。

それにしてもウツに関する記述、とても勉強になります。
続けておくれ。

まさに

2019.04.08.11:24

私は頭悪いくせに、要らんことばっかり考えては思い悩んでました。
今も要らんことばっかり考えて複雑化させてますが、
思い悩むことはなくなっていますので、ウツにはなりません。

私の弟はウツになりようが無い感じです。
同じ親の元で、彼もかなり大変だったはずなのに。
弟は打てば響くように単純で素直でした。

素直さという点で、私と弟はかなり違っていたように思います。


プロフィール

あやにゃん

Author:あやにゃん
成人期 4 賢者
バブちゃん(夫)
成人期 3 王
ルル(光の犬)のこと書きます。たまにルルも原稿を執筆します。

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