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ルルちゃん東京に行く5 江戸の粋

2019.03.20.06:10

4 木場公園 の続きです

歩いているうちに、また街並みの雰囲気が変わってきたです。
いきなり鳥居が現れたですよ。



富岡八幡宮ですね。
何年か前に殺人事件があったです。
昼間なので怖くないですよ。
そのすぐ近くには、深川不動さんが居るです。



お寺の門前の町だから門前仲町というですかね。
小さなお店屋さんが軒を連ねているです。
夜に開く飲食店が多い感じです。

おそらく、江戸時代から木場周辺に集まっていた建築屋さんは、少々荒っぽいところもあったと推測するです。
力仕事をするには威勢の良さが必要だからです。
威勢の良い男衆が大勢働く場所の近くには当然の成り行きで花街ができるです。
そういうわけでこの辺り、深川は下町だろうなと思うですよ。

江戸時代の深川には辰巳芸者と呼ばれる、「芸は売っても色は売らない」という意地を持つ威勢の良い芸者さんたちがいたです。
男物の羽織、素足に下駄というファッションで、人情に厚く気風の良いお姐さん衆だったです。
時代劇や人情物の落語なんかに登場するですね。
江戸のキーワード「粋」「意地」「張り」「気風の良さ」「人情」がこの深川にあるです。

こんなことを思い巡らせながら、ぶらりぶらりと深川不動堂の周りを歩いていたら、雰囲気のあるお店を見つけたです。
お寿司屋さんですよ。
お店の前にメニュー表が出ていて、値段を見ると敷居は高くありません。

母ちゃんはお腹が空いたですから、ちょっと奮発して江戸前のお寿司を食べることにしたです。
回ってないお寿司を食べてみたかった夢を叶えるです!

滑りの良い引き戸をカラリと開けると、白木のカウンターの向こうから「いらっしゃい」と、よく通る渋い声がかかったです。
あの人が寿司職人さんですね。
カウンターの端の、職人さんの手つきが見える席に座ったですよ。

季節のおすすめ握り10貫、お吸い物付き3700円!
寿司職人さんと相談してそれを頂くことに決めたです。

カウンターで見ていると、とても清潔で綺麗な寿司ネタが整然と並んでいるです。
仕込みが丁寧にしてあるなあと思ったです。

早速、鮪の赤身と海老、イカが握られたです。
イカに細かく隠し包丁を入れる職人さんの鮮やかな手つきを、母ちゃんは感心してじっと見ていたです。
カウンターの漆塗りの台にお寿司が並ぶですよ。



早速、母ちゃんが一つ目のお寿司を口の中に入れて噛み砕いた瞬間、、、

ムフォッ…♪

と声が出てニンマリしたです。
それを見た職人さんはニヤリとして、チラチラと母ちゃんの様子を伺っていた常連らしい老夫婦のお客さんたちも
「ここのは何たってネタがいいんだよ!」
と、とても誇らしそうに言ったです。

これが本場の江戸前のお寿司なんですね!

母ちゃんが美味しい、美味しい、と食べている様子を見ながら終盤に差し掛かった頃、職人さんはタイミングを見計らって穴子を出してくれたです。

これは今すぐ食べてみてください(ニヤリ)

温かい穴子がホロリと口の中で崩れるや否や、トロリと溶けてシャリと混ざり合い、穴子の香りがふんわりと広がったです!

ムハッ……♪
ねっ、思わず笑顔になるでしょ(ニヤリ)
ムグ、ムグ……♪(頷く)

母ちゃんの顔も穴子みたいに溶けたです。
ほっぺたが落っこちるというのは、こういうことですね。

母ちゃんがはるばる滋賀県からやって来たのを聞いた職人さんは「滋賀県でも宣伝してね♪」と名刺をくれたです。
ぼく男の約束を果たすためにここで宣伝するです!





今日のお寿司はこの10貫。
・鮪赤身(まるで宝石のような美しさ。当然美味しい)
・イカ(隠し包丁が絶妙、透明感のある甘みと旨み)
・浅利の軍艦巻き(ふっくらとしたアサリをあっさり上品に煮付けてある。ダジャレではない)
・コハダ(あっさりと〆られた銀色に輝くネタに生姜がふわりと絡み、えもいわれぬ旨味)
・イクラ(プチプチが口の中でふんわりほどけ、シャリと混ざり合ってあとを引く美味しさ)
・雲丹(スッと引くネットリ感の後爽やかな磯の香りがほのかに鼻を抜け、波の音が聞こえてきそう)
・鯛(今日は胡麻味噌ダレ。表現不能、初めての味、ピンとした鯛はもちろん美味)
・海老(ぷりぷり、ふわふわ、丁寧な仕込み)
・帆立(溶けた!甘~♪踊り出したくなる)
・穴子(感動的な美味しさ。仕事の丁寧さと心遣いが素晴らしい)
・中トロ(濃厚なのに後を引かずスッと溶け、圧倒的にネタが良いことが分かる)

お吸い物は三つ葉とお麩。吸い口は柚子。

江戸の粋とはこういうことかもしれない……と関西人に感じさせるお寿司だったですよ。

さりげない見た目の裏側に、恐ろしいほどの丁寧な仕事が詰まっているです。
きっとこれが江戸の粋ですね。
見た目の華やかさを好む関西人の母ちゃんですが、素晴らしい江戸前のお寿司に感激したですよ。

……あれ?
今お寿司を数えてみたら11貫あるです……
さりげなくオマケして貰っていたですね!?
これ見よがしに「オマケだよ!」とか言わないのが粋ですね。
これは参ったです!やられたです!

お寿司っていいなあ♪
ちなみに、ランチ限定の1100円のあさり丼も美味しそうだったです。
次に行く機会があれば、あさり丼も味わってみたいです!
それから、お正月には和服のお客さんに突き出しをサービスしているそうです。
お近くの方は是非和装で行ってみてくださいですよ。

お寿司ご馳走さまだったです!

6 雷のち虹 に続く

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comment

Secret

これは耳寄りな・・・

2019.03.20.07:21

ときどき東京への出張があるのですが、大抵は門前仲町駅近くのホテルに泊まることにしています。
次回の出張時にはぜひ行ってみたいと思います。

あさり丼

2019.03.20.07:42

近所から来たと思われる会社員の人たちがあさり丼を食べておられ、とても美味しそうでした。
何を頼んでもお値段以上の満足感が得られることと思います。

寿司屋は

2019.03.20.16:59

大将だけじゃなくて客も威勢がいいやね!
3700円なら安いと思うよ。
そんな上等な寿司ランチは食べたことがないが
東京の値段だからね!

人情の街でした

2019.03.20.17:04

常連さんと大将の会話が、まるで江戸の人情モノ時代劇に出てくるような口調とテンポで楽しかったです。
今までに食べた中で一番上等の、最高のお寿司でした。
江戸の粋と人情を肌で感じることが出来て、良い店だと思いました♪
プロフィール

あやにゃん

Author:あやにゃん
成人期 4 賢者
バブちゃん(夫)
成人期 3 王
ルル(光の犬)のこと書きます。たまにルルも原稿を執筆します。

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