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映画「砂の器」(1974)

2017.09.04.17:35

ぬりえにも飽きてきたので(飽きるの早!)
Netflixで昔の映画を見ました。

松本清張原作「砂の器」1974年の作品です。
原作の小説は読んだことがないのですが、いい映画でした。

特に、後半のピアノ協奏曲と回想と警視庁の会議が重なる場面は素晴らしかったです。
これは映画でしか表現できない形ですね。
現代はこういう手法は珍しくもなんともないですが、40年以上前でこれは、凄かったのではないかなと想像しています。

内容は、重かったです。
緒形拳演じる巡査が、絵に描いたような正義感の塊みたいな善人。
こういう人が正論で人を追い込んでしまうのです。
だからブッ頃される羽目になるのです。
そこんとこが丁寧に描かれてました。
ほんと、神か仏みたいにいい人なんですが。

こういう人は今も多いですね。
正義感と善意と正論で無邪気に無自覚に責めてくるので、追い込まれる側にとってはたまりません。

逃げるかブン殴るかだと思うのですが、私は逃げる方を選択します。
私はブン殴りたくなるぐらい嫌なヤツのために犯罪者になりたくありませんからなあ。
(ブン殴ってスッキリするタチではないし)

それはさておき、松本清張原作の映画を他にも何本か見ました。
たまたま私が見た作品だけかもしれませんが、、
頃された被害者が正義感や(低次の)優しさを発揮して殺人犯を追い込む過程が見えるので、殺人犯が「悪」に見えませんでした。

あと、映画でハンセン病についての偏見も垣間見ることが出来て勉強になりました。
(犯人の父親がハンセン病で、子供の頃酷い差別を受ける)


映画に登場する昭和の景色や俳優さんたちが実にいいです。
人情ある正義感の巡査役の緒形拳、
地味で地道な捜査に奔走する人間味溢れる丹波哲郎、
遍路の旅をする父子と美しい日本の風景がもの凄く良かった。
涙無しには見られませんでした。

セリフの無い場面でも、仕草、歩き方、表情、視線の運び方や間合いだけで人柄や心情が伝わってきます。

久々に良い日本映画を見ました。


あと、サラッと重要な情報も織り込まれてました。

空襲で戸籍の原簿が焼失してしまったので、「本人の申し立てにより、戸籍を復活した」という場面がありました。
証拠も何も無くても、本人の申し立てだけで戸籍が作られたといいます。

戦後のどさくさに紛れて日本人ではない人たちが日本人として多数登録されていてもおかしくないなと思いました。
日本を乗っ取らせてはいけないですね。

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あやにゃん

Author:あやにゃん
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成人期 3 王
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