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大英博物館展

2015.09.20.21:12

大英博物館の学芸員による講演を聴くことが出来ました。

それによると、大英博物館の収蔵品は約730万点。
そのうち常設展示品が15万点。
今回はそのうちのたった100点の展示で、
世界中を巡って行くという地球規模の展覧会です。

100のアイテムで人類史を語ろうとしている試みです。
もちろんめちゃくちゃ無理があるのは承知の上。

最初の展示国であるアラブ首長国連邦では、
展示品の一つが論争になり、
止むを得ず代替品を展示したそうです。
アラブ首長国連邦の国民感情を呑み込み、
彼らの文化に配慮したとのことでした。
ホモセクシャルをテーマにした展示品だったそうです。
日本では展示してありました。



展示は、当たり前ですが、白人目線です。

人類が如何にして自然を支配するに至ったか。
狩猟・採集生活で人が移動する生活から
家畜を飼い農耕を行う定住生活へ。

人が自然を支配することを覚えると、
今度は人が人を支配・管理し始める。
文字の発明がそれを飛躍的に進めて行った。
人の活動を管理し、支配者による行政手続きを助けるため、
文字は重要な役割を果たしてゆく。

給与記録が楔形文字で記されたシュメールの粘土板が
人が人を支配・管理したという最古の記録。
たった一人の王を頂点とした
ピラミッド型のプレアデス社会の象徴のようでした。

ちょうど、公式サイトに説明があります。



学芸員の話を聞けて面白かったです。

展示物を見て、何かを感じ取り、
自分で考えることを求められている展覧会でした。

ぼんやり見てるだけのお客さんには全然面白くないと思います。

同じ場所に居て同じものを見ても、
人によって全く異なる反応になるのも
目の当たりに出来て興味深いと思いました。

地味で目立たず用途もよく分からないような展示品の前は
お客さんも通り過ぎるスピードが早く、
見た目が綺麗で派手で分かりやすいものの前は
黒山の人だかりでした。



展覧会のテーマは人類史。
人類の発展に著しく貢献した発明品や
その発明によって生み出されたモノが展示されています。

その時どきの発明は、それまでの暮らしや
社会の仕組みそのものを変えてしまうようなもので、
人類の想像力と創造性こそが人類の繁栄をもたらしたのです。

こういうコンセプトの展覧会なので、
観る側にも当然、想像力と思考力が求められている
と感じました。
「ここまで来い」のサヌキ的な見せ方です。



自分が思っていることを周りの人たちに聞いて欲しくて仕方がなく、
自分が思っていることが正しいと賛同して欲しくて仕方がない老人が
「バラバラでワケがわからん!」
「時代も地域も一貫性が無いし、特に有名なものも無い」
などと、大層憤慨した様子で独り言を申し立てておられました。

黙ってるだけで微妙な顔をしている人は多かったです。



確かに、展示物を見て、
そのアイテムが持つ背景に思いを馳せる
という雰囲気ではないのです。

人が多すぎてのんびり見ていられないから。
しかも入場料が高いです。
私は早期前売りで千円でしたが…

本国イギリスでは、大英博物館は入場無料なので、
そのあたり、のんびり見られて良さそうです。

鑑賞のための環境があまりにお粗末なので
「何となく見ただけでも満足しなければ元が取れない」
という心理が働き、大勢の人が熱心に見ておられました。

展示品に付けられた番号の順序を頑なに守り、
葬列に並ぶような深刻且つ神妙な顔つきで
一生懸命見ておられました。

私は、興味のあるところは立ち止まり、
あまり興味をそそられないところは素通りしました。
講演を聞いて時間が無くなったのもあります。

最後のほうの、銃をバラして作られた像と、
ソーラーパネルとLEDライト。
白人のご都合主義があざとい感じで
善行に陶酔させる雰囲気作りをしながらも
支配の手は緩めないゾ!という意図があるのでは?
と疑ってしまいました。

一旦破壊して自分で起き上がれないほど叩きのめしておきながら、
笑顔と共にもう片方の手を差し伸べ、依存させる。
そんな風に感じたのです。

これは私個人の感じ方ですので、
私の心が汚れているのかもしれませんが、
いろいろ考えられて良かったです。

読んで下さいまして、ありがとうございます。

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あやにゃん

Author:あやにゃん
成人期 4 賢者
バブちゃん(夫)
成人期 3 王
ルル(光の犬)のこと書きます。たまにルルも原稿を執筆します。

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